志望校落ちの僕が高校の文化祭でクラスの映画を撮るまでの話 第1話

f:id:watarai4646:20190311150323j:plainこれはブログを始めて、自己紹介ついでに、そして継続させるためのひとつのネタとして書くものです。最後にはyoutubeのリンクをはってその映画を観れるようにしたいのでお互い暇潰しってことでどうぞ( ´ー`)


2016年2月、志望校の玄関で渡された封筒に入っていたのは不合格の文字。合格したものは左の校舎の方へ。不合格のものは右の校門へ、つまり用は無いので帰れの意味。校門を出ると高校生向けの塾のパンフレットを配る若い講師達が絶望を隠しきれない16歳の子供達の目の前に容赦なく手を伸ばす。とてもそのまま電車に乗って帰ることはできず近くの民家の玄関の石に腰を下ろして30分自分を責めた。ごめん、お母さん。俺、医学部行くよ、、 今思うと何故こんなことを考えたのか不思議であるw

3月、志望校のO高校に落ちて併願のM学園に入学が決まった。一週間本当に病んでいたそうで、体調がずっと悪く、親に「下を向いて歩くんじゃないよ」と自覚がないままによく言われてた。唯一の救いは特進コースの特待制度により入学金や授業料がかからなかったことと、家から5分で着くということだ。
高校受験に落ちたものだけが共感できる事だが、落ちたものは皆 高校を早く卒業したい と思うのだ。

4月、1クラス22人の少数精鋭の学校生活が始まる。Wから始まる名字なので一番左のはじっこが自分の席だった。今思うと自分でも随分おとなしくしていたと思う。

担任のT先生は最初オネエなのかと思うくらいクネクネ動いて生徒にすぐ好かれていた。

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が時に冷たい表情で特進コースの厳しさについての話し方に、優しさの奥にある大人の怖さを初めて垣間見た。それから担当教科の先生達の生徒に好かれるための自己紹介を鼻で笑っているうちに国語の教師のS先生がクラスにやって来た。その先生の自己紹介は沈黙によって生徒に舐められないという固い意志でまるで絶対に笑わない人間のようで、動揺したのは忘れない。それまで さあ、次はどんな面白い先生が出てくるのかとワクワクしていた僕らを無表情に見渡したことでこの先生の怖さというのを全員が理解した。後にこの二人の先生が高校時代の自分を語るのにははずせない物語に深く関係するのである。

自分にしてはグループワークで仲良くなった者と固まって過ごすようになりある程度の交遊関係は築けた。あだ名は何故かチャラちゃん、チャラついているように見えたらしい。
一週間後には当然だれもその名では呼ばなくなった。

二週間後、学校のプログラムで交流を深めるための静岡に一泊の旅行に行った。そのときには部屋に入ってすぐ相撲をして知らない先生に怒られるなどの悪さができるくらいにはメンタルが復活していた。夜には保存してきたエッチな動画をクラスの男子同士で見せあったり、 中学の彼女の話や、クラスLINEに電話してみて女子に話しかけたりなど、青春っぽいことをした。次の日のレクリエーションで初めて姿を見たクラスメイトに好意を寄せたのも覚えている。決して目立つような子ではなく、ショートカットという理由だけで好意を寄せた浅はかな自分が少し恥ずかしい(*/□\*)
恒例のカレー作りも新しい環境の仲間達とその時は上手くやっていた。クラスの絆は少しずつ出来ていたはずだった。
順調だった日々はもう少しで終わる。

第2話へつづく。